誰が為の「茜心」~ガラスボールリジェクションとの関係性~
はじめまして。りとまです。
まずは『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 4th LoveLive! Tour 〜brand new Sparkle〜』、キャストやスタッフの皆さんもファンの皆さんも本当にお疲れ様でした!3期の放送時期が公開されただけでなく、5thライブツアーの発表もされ、11人のLiella!は止まらない勢いで私達に夢を見せてくれています。
先月Twitterアカウントを作ってみて、人生初のエンカをしてみたり、人生初のオタクの方々との飲み会に参加させていただいたりと初めてだらけの毎日ですが今回はブログに挑戦してみることにしました。
記念すべき人生初ブログでは4thツアーでも披露された私の推しである米女メイ(CV:薮島朱音さん)のソロ曲「茜心」について書かせていただきたいと思っております。
初挑戦ですが、少しでも今回テーマにする曲の奥深さと自分なりの解釈をお伝え出来たらと思っておりますので、お付き合いいただけたら嬉しいです!
今回のテーマ
前置きが長くなってしまいましたが、今回のテーマはズバリ
”「茜心」は誰のための曲なのか”
ご挨拶に書いた通り「茜心」という楽曲について記事を書いていくのですが、このテーマを語るにあたって欠かせないのが若菜四季(CV:大熊和奏さん)の「ガラスボールリジェクション」という楽曲だと私は考えています。
そのため、本記事では「茜心」を考察するにあたって「ガラスボールリジェクション」も併せて少し考察させていただきます。
それでは、始めていきます!!
※本記事は特定のキャラクターのカップリングを強制及び否定するものではありません。
2つの楽曲の基本情報
2023年3月15日発売 Liella!2nd Album Second Sparkle収録の2曲
2曲ともソロ曲という立場でありながら、Cメロのメロディーが同じというのが印象的な2曲です。
4thツアーに参戦した方なら馴染みのある曲になっているのではないでしょうか。
アルバム発売当時は作曲担当のめんまさんがTwitterにて「実は、、、」と仕掛けがあることを仄めかしたこともあり、その仕掛けに気付いたファンの方々の間ですごい話題になっていましたね。
ただこの2曲、とある理由から関係性はあるものの「完全に対をなす存在」ではないのかなと私は考えていました。
先に結論から述べさせていただきますと、
「曲全体を通すと、茜心は四季メイ曲じゃないけどガラスボールリジェクションは四季メイ曲」
だと個人的には考えています。
今回はこの2曲を「歌詞」「ライブパフォーマンス」という2つの観点から語らせていただきます。
歌詞から読み解く2曲の関係性
茜心
米女メイちゃんのソロ曲、茜心です。
歌詞の特徴としては、1番では「曲げるなよ」「責めたりしないで」「本当の願いを見せて」など”呼びかけ”というイメージが強めで、2番やラストサビでは「照らしてみせるのさ」「曲げないよ」と意志を表す口調の歌詞となっております。
歌詞内にも「君」という代名詞があり、その呼びかけている相手は誰なのか、それが本記事のメインテーマです。
歌詞の特徴を軽く説明した次は、考察するにあたって気になった歌詞を何点か引用させていただきます。
①
間違いじゃないなら 曲げるなよ
信じたいもの信じていればいい
茜心
早速ですが、私が本当に茜心は四季メイ曲なのか?と疑念を持ち始めた一番の要因はここの歌詞です。この歌詞を聴くと、四季関連というよりかはきな子の背中を押した夕暮れのベンチのシーンを思い浮かんできます。
「桜小路はさ、やってみたいって思ったんだろ。スクールアイドル。だから入ったんだろ。
優勝目指してて、練習も厳しいって知ってて入ったんだろ。
だったら、そのまま突き進んでくれよ。
自分がやりたい、目指したいって思ったこと、信じてみろよ!
周りの声なんて、気にするな。」
米女メイ(ラブライブ!スーパースター!2期第3話より)
まさに、ここのセリフの場面ではないでしょうか。
ここから、歌詞内の「君」の候補としてきな子をまず挙げることができます。
そんな感じの解釈を4thツアー開始前からしていたのですが、ここに関してはライブパフォーマンスにて答え合わせ的なことができた気がしているので「ライブパフォーマンスから読み解く2曲の関係性」の部分で改めて語らせていただきます。
②
間違いじゃないから 曲げないよ
信じたいもの信じていくのさ
茜心
大体は1番のサビと同じなのですがラスサビでは「曲げるなよ」が「曲げないよ」と主張する口調に変わっており、これはメイがメイ自身に言い聞かせているように私は感じました。
アニメ2期にて、メイはきな子をはじめ四季、恋と様々なキャラクターの背中を押す存在ではありましたが、肝心のメイ自身は自分に対して自信をあまり持てずにいるキャラクターでした。
そんな自分を鼓舞するため、自分に胸を張るための歌詞に感じられてすごいここの歌詞が好きです。
実際、Febriさんの「3rdツアー目前! Liella! 2期生フォト&インタビュー②米女メイ役・薮島朱音」(https://febri.jp/topics/llss_2nd_2/)の記事にても薮島朱音さんが第2話の「自分がやりたい、目指したいって思ったことを信じてみろよ」というセリフに対してきな子だけではなくメイ自身にも言えること、という考え方を持っていたのでその部分も重なりました。
これにより、「君」の候補にメイ自身も加わりました。
改めてまとめると歌詞を読む限りでは、「君」の候補としては「きな子」「メイ」の2人がまず挙がるのではないかなと私は考えています。
ガラスボールリジェクション
茜心の次に、ガラスボールリジェクションの歌詞についても特徴を簡単にご説明させていただきます。
ガラスボールリジェクションは、「誰もわかってくれなくてよかった」「失くしたくないよ」「素直に笑えない」「だけどね、気付いた」というように、茜心に比べてどちらかと言えば四季自身の”語り”の要素が多い楽曲です。
「僕」と「君」という代名詞が比較的多用されており、後述の気になった歌詞からも「君」は恐らくメイのことだと私は考えています。
自分に素直になれないという四季の心情をガラスボールの中に閉じ込められたかのように歌うこの楽曲ですが、こちらの歌詞も所々でアニメと繋がりそうな部分があります。
気になった歌詞としては
①
素直に笑えない 笑わなくていい
ガラスボールの中でなら
だけどね 気付いた
君がそばにいてくれたから
ガラスボールリジェクション
すごい単純ではありますがここの歌詞は「笑顔」についてなので、4話のここの四季のセリフがそのまま表現されているように思えました。
「こんな笑顔一つ上手に作れない子にスクールアイドルなんて無理・・・。」
若菜四季(ラブライブ!スーパースター!2期第4話より)
このシーンを頭に浮かべると、「君」という代名詞はメイを指している気がしますが、これだけでは根拠としては足りないので歌詞をもう1つ取り上げてみます。
②
真っ赤に染まってく 無意識の領域まで
ガラスボールリジェクション
ここの歌詞で、色の表現が出てきます。
Liella!の中で赤色と言えば誰でしょう。
勿論、米女メイちゃん以外いないですよね。
ここの歌詞もですが、後述のCメロのパフォーマンスからもガラスボールリジェクション中に出てくる「君」は高確率でメイのことを示していると思います。
歌詞で気になったところを踏まえて、次はライブパフォーマンスの観点から考察していきます。
パフォーマンスから読み解く2曲の関係性
『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 4th LoveLive! Tour 〜brand new Sparkle〜』にてパフォーマンスが披露されました。
ここでは歌詞の解釈を踏まえて、パフォーマンスを見て改めて感じたことについて書かせていただきます。
茜心
茜心は曲開始から終了まで、一貫してメインステージ上段でのパフォーマンスでした。
以下、気になった演出です。
バックスクリーンのアニメのカット
4thツアーのソロ曲パフォーマンスでは、バックスクリーンの映像にアニメのカットが何枚か挿入されていました。
先述した通り、茜心の1番はきな子に向けてるのではないかという印象を受けていたのですが、茜心のライブパフォーマンスの1番サビのバック映像がまさに2話できな子を励ました夕暮れ時のベンチのカットでした。
あくまでも映像を流しているだけなので、「公式が明言した」とまでは言えないですがこのスクリーンの映像で公式と解釈一致がした気がしてライブパフォーマンスを見ていた時すごい嬉しかったです。
Cメロの振り付け
皆さんご存知の通り、この2曲のCメロはメロディーが同じになるわけですが、パフォーマンスでも四季要素を匂わせるものがしっかりありました。
1つ目はメインステージ上部の11つある星型のライトですが、Cメロ中はこのような感じになっていました。
(絵がさすがにヘタクソすぎて申し訳ないです)
もちろん解釈は人それぞれではありますが、これに関しては流石に四季とメイと彷彿とさせるものだと思います。
振り付けも、後述のガラスボールリジェクションのCメロの振付と対照的になっており明らかに四季のソロを意識したものになっていました。
Cメロ⇒ラスサビに入る際にも、ガラスが割れる音が入っていたこともあり、この曲がガラスボールリジェクションに対して何かしらの介入をしているのは間違いないでしょう。
歌詞だけでは断定はできませんでしたが、少なくともメロディーやCメロの演出を踏まえると「君」の候補に四季も必ず入ってくるのではないでしょうか。それぐらい充分な要素だと思います。
薮島朱音さんのパフォーマンス中の目線
ライブパフォーマンスなわけで、キャストの皆さんはライブ中はもちろん、曲の最後の決めポーズ(?)は基本的にはカメラ目線なことが多いですよね。
ただ時折、意図的に全くカメラの方を向かない振り付けや演出もあります。
例を挙げると、
・茜心とガラスボールリジェクションのCメロの向き合うように見立てた振り付け
・君を思う花になる⇒Free Flightの交代時に岬なこさんが伊達さゆりさんの方へ振り返る(東京では2人でセンターステージに立ち背中を押す)演出
などがあります。
茜心⇒ガラスボールリジェクションの交代演出でも、センターステージに登場した大熊和奏さんがメインステージ側にいる薮島朱音さんに手を伸ばす演出がありました。
ただ、そこで薮島朱音さんはメインステージが暗転するまで特に動きも変えず、目線もメインステージの大熊和奏さんに向けるのではなくカメラ目線のままでした。
ここが個人的には「茜心は四季のためだけの曲ではない」と思った理由の2つ目であり、この解釈の決め手でもあります。
澁谷かのんを想った「君を想う花になる」は交代時に明確な演出があったことを踏まえると、仮に四季のためだけの曲だった場合は交代時にセンターステージに対して手を伸ばすなどのなんらかの動きがある気がします。
先程から「君」の候補を何人か挙げてきましたが、そこであえてセンターステージ側へのアクションがなかったあたり、単に特定の誰かのための曲というよりかはこの曲を聴いた「”自分に正直になれない人”全員」に向けた曲なんじゃないかな~と個人的には思いました。
そしてその”自分に正直になれない人”とは四季をはじめ、きな子、メイ自身も含まれているんじゃないかな~と。
私自身も将来や今後に悩む時、すごい勇気をこの曲の歌詞から貰っているので、都合が良すぎる解釈かもしれませんが、そういった悩みを抱えたファンにも向けた曲だったら嬉しいなと思っています。
ガラスボールリジェクション
ガラスボールリジェクションはメインステージでパフォーマンスをしていた茜心とは違い、センターステージスタートからのラスサビで花道を通ってメインステージへ移動というパフォーマンスでした。
東京公演、センターステージの直立ライトでガラスで包むように見立てた演出がやばすぎたせいで皆さん歓声と同時に驚きの声が混ざっててアーカイブ見てて笑いました。
感想はさておき、ガラスボールリジェクションのライブパフォーマンスについても何点か気になった部分について書かせていただきます。
①Cメロ振付
茜心のCメロの誰かと向き合う振付と対照的にガラスボールリジェクション側にもCメロでそれに呼応するような振付がありました。
②花道の演出
花道にいたっては、花道の照明がCメロでは赤に変化し、まるでメインステージ(外の世界)でパフォーマンスしていたメイがセンターステージ(ガラスの中)にいる四季へ道を作ったように感じました。
この2点からも歌詞内にある「だけどね 気付いた 君がそばにいてくれたから」の「君」はやはりメイでなのではないでしょうか。
まとめ
以上のことから、
茜心は「自分に正直になれない人全てに向けたエール」を曲にしたもの
ガラスボールリジェクションは「若菜四季というキャラクターが米女メイによって変わっていった物語」を曲という形でまとめたもの
なのではないかなと個人的には思いました。
この解釈の決め手はライブパフォーマンスだったので、改めてライブに参加できてよかったなとしみじみ感じました。
もし仮に茜心が四季のための曲だったとしても、それはそれで意図せずほかの人物にも勇気を与えることのできる曲という解釈ができるのでそれも面白いかなという風に思ってます!
さいごに
いかがでしたでしょうか。初挑戦でしたがブログって言い回しがくどくなったりしないかとか気にする点があって結構大変ですね...
でもすごい楽しかったのでまたぜひ挑戦したいです!特にCメロについてはCメロだけで掘り下げて考えたい部分があるので多分別でまた記事書きます、あとLiella!にハマって良かったこととかも今度はまとめてみたいですね。
キャストの皆が楽曲に対しての解釈を固定化していなかったように解釈はひとそれぞれなので、「ふーん、この記事書いたオタクはそんな風に感じたのか〜」程度に思っていただいて構わないのですが、少しでもこの2曲の奥深さと魅力が伝わっていれば嬉しいです。
SpecialThanks
今回このブログを書くにあたって進め方であったり歌詞引用についてだったりを教えてくれた先輩(?)であるのっぴさんのブログをご紹介させていただきます!
のっぴさんも茜心についてブログを書かれているそうなのでぜひ皆さん楽しみにしていてください!